時々、ワキガが感染すると思い込んでいる人がいますが、ワキガは感染しません。
ワキガは遺伝によって決定されている体質です。
ではどうやってワキガ体質であるか?あるいは非ワキガ体質であるのか?
わかる目安があります。
ワキガ体質であるかどうか決定する最も重要なことは、耳垢の状態です。
日本人の耳垢は、84%~90%は乾燥したパサパサの耳垢の人です。
しかし10%~16%くらいの人は湿った耳垢をしています。
この湿った耳垢の人には、ワキガ体質の方が多い傾向があります。
ではどうして湿った耳垢の人にワキガ体質の人が多いのか説明したいと思います。
人間の体には2種類の汗腺があります。
一つは全身に分布しているエクリン腺
エクリン腺から出る汗は、運動したり体温が上がると出てきます。
汗をかくことで体温調節をする働きがあります。
それとは別に体の限られた箇所にしかないアポクリン腺というのがあります。
この汗腺は、脇の下や耳の中、乳首周辺、へその周り、性器周辺など
限られたところにしかありません。
特にワキの下には多く、アポクリン腺からでる汗(分泌物)は、皮膚上の細菌と反応してあの独特のワキガの臭いを発生させます。
非ワキガ体質の人のアポクリン腺の数はほとんどないか、あるいは少なくそのために脇からワキガ臭がすることはありません。
ワキガ体質の人の脇の下にはたくさんのアポクリン腺があり、大きく量も多いためにワキガ臭が発生してしまいます。
動物は匂いで異性をひきつけあいますが、アポクリン腺というのはその名残と言われています。
アポクリン腺の多い人の耳の中は分泌物のためにどうしても湿った耳垢になってしまいます。
そのためにワキガ体質であるかどうかを判断する目安として耳垢の湿り具合を確認するとほぼわかることになります。
この湿り具合もちょっと湿っぽいくらいから、溶けたキャラメル状のものまで人によって様々です。
溶けたキャラメル状のように湿り具合が進んだ人ほど、臭いが強い傾向になります。
もし気になるようでしたら耳垢の状態を確認してみてください。