紫外線対策

正しい紫外線対策

紫外線のメリットとデメリット

紫外線というと現在ではデメリットばかりが強調されますが、紫外線にもメリットがあります。
ここでは紫外線のメリットとデメリットをあげてみたいと思います。
メリット

【殺菌作用・殺菌効果】

紫外線には殺菌作用があり、洗濯物を天日干しすることは理にかなっていて雑菌を殺菌してくれます。

【ビタミンDの合成】

紫外線が皮膚に当たるとビタミンDが生成され骨の形成に役立ちます。

【血行促進や新陳代謝の活発化】

紫外線を浴びると血行が促進されて、新陳代謝が活性化されます。

【血圧を下げる】

イギリス・エディンバラ大学の研究では、紫外線を浴びることで血圧が下がることが報告されています。

デメリット

【DNAが破壊される】

紫外線を浴びると、基底細胞の遺伝子が傷つきます。

【皮膚がんになりやすい】

皮膚がんの原因の多くは紫外線が原因です。

【皮膚の老化が早まる】

紫外線による光老化で、シワ・シミができやすくなる。

【活性酸素の発生】

紫外線を浴びると活性酸素が発生します。

UVケア(対策)いろいろ

日焼け止めUVクリームを使用する

日傘をさす

帽子をかぶる(サンバイザーなど)

UVカット付マスクをつける

UVカット付サングラスをかける

長袖を着て肌を露出させない

季節によってのUVケア

紫外線の量は季節によって変わってきます。

一年の内で一番紫外線量が多いのが7~8月、一番少ないのが12月です。

一年中紫外線対策は必要なのですが、5月あたりから紫外線量が増えだすので、春先ぐらいから日焼け止めUVクリームを使用するのが賢明です。

時間帯でも紫外線量は違いがあり、日の出とともに徐々に量は増え一番のピークは11時~13時の間になります、その後日没まで下がり続けます。

一番紫外線量が多い夏場は、汗をたくさんかく時期ですから、日焼け止めUVクリームもこまめに何回も塗りなおすことが必要になります。

3~4時間に1回塗りなおすのが効果的だと言われています。

正しいUVクリームのつけ方と落とし方

UVクリームをつける前に、化粧水や保湿など基本的なスキンケアは行っておいてください。

UVクリームのつけ方で、一番注意しないといけないのは、ムラなくつけることです。

塗り損ねた箇所は、日焼けをしてしまいます。

まず適量をてのひらにのせ、顔につけていきます。

つける時に、ほほ骨がでているあたりやTゾーンはもっとも日焼けをしやすい箇所ですから念入りに塗ってください。

※肌に負担がかかるので、こすりつけるようには塗らないでください。

その後、化粧してください。

日差しが照っている時間帯は、UVクリームを3~4時間おきに1回塗りなおすのが効果的です。

UVクリームを落とす場合、洗顔フォームだけではなかなか落ちないことが多いです。

UVクリームにクレンジング不要と書いてあっても、洗い流した後に肌が水を弾いているような場合は、クレンジングオイルを使うとすんなりと落ちます。

日焼け止め成分が残らないようにクレンジングオイルなど使ってしっかり洗顔してください。

※洗い流す時も、肌をこすり過ぎないように注意してください。

UVクリームの数値って?

日焼け止めUVクリームには2種類の数値があります。

SPFとPA

SPFは(Sun Protection Factor)の略で、紫外線の波長の中でもシミの原因や肌を黒くする紫外線B波(UVB)の防止効果を表す数値です。

SPF20だと紫外線に当りだしてから日焼けしてしまうのを20倍遅らせることができるという意味です。

たとえば、紫外線を浴びて15分で肌が赤くなる人だったら、300分まで時間を遅らせることができます。

日焼けするまでの時間には個人差があるので何分遅らせるという意味ではありません。

PAは(Protection Grade of UVA)の略で、紫外線の波長の中でもシワの原因になる紫外線A波(UVA)の防止効果を表す数値です。

PA++++ 極めて高い効果がある
PA+++ 非常に効果がある
PA++ かなり効果がある
PA+ 効果がある

では、どの数値のものを使ったら良いのか?

注意と一つの目安を紹介したいと思います。

数値の高いUVクリームは、肌に負担をかける傾向にあります。

肌に負担をかけたくなければ、数値の高すぎないものをこまめに塗りなおすのがおすすめです。

しかし長時間外出する場合や、アウトドアやスポーツなど直接紫外線を浴びるような環境の場合は、数値の高いものを選んでください。

ひとつの目安ですが

洗濯物を干したり、近所へ買い物へ行くなどのそれほど紫外線に当たらない場合は

SPF15~20くらい

長時間の外出、アウトドア・炎天下でのスポーツなど紫外線を直接浴びる環境の場合は

SPF30以上を使用してください。

日焼けしてしまった場合のアフターケア

UVクリームを塗り忘れた、またはなくて塗ることができなかったなどで日焼けをしてしまった場合、アフターケアが大切になります。

日焼けをすると肌の弱い人だと赤くなってヒリヒリしますよね?

あれは実はやけどをしているのと同じ状態なんです。

やけどをした場合の最初の治療法を知っていますか?

肌を冷やすのが一番の治療になるんです。

ですから日焼けをしてしまったときに、一番しなければならないのは肌を冷やさなければなりません。

冷たいシャワーや水風呂に入るまたは、アイスノンなどの保冷剤や氷などをタオルにくるんで、日焼けした箇所を冷やします。

しっかり冷やしてください。

やけどでもしっかり冷やすのとそうでないのとでは、治りの早さや、やけどの跡にも違いがでてきます。

ここでしっかり冷やすことで後で明暗が分かれてきますから、大切なことになります。

日焼けした肌は水分不足になっているので、しっかり冷やした後は。化粧水などでしっかり保湿してください。